カーペット清掃で使用する主な機械とは？使用する際の注意点を解説

カーペットは毎日の生活で汚れが溜まりやすく、適切なお手入れが欠かせません。カーペットの汚れは目に見えにくいものの、放置すると室内環境を損ね、アレルギーの原因にもなりかねない部分です。プロの清掃業者に依頼すれば、最新の機械を使った徹底的なカーペット清掃が可能です。今回は、業者が使用する主な機械と、安全で効果的な使用方法についてご紹介します。

 

カーペット清掃で使用される主な機械

カーペット清掃で使用される主な機械として、以下があげられます。

アップライト掃除機

カーペット清掃で最も一般的に使われる機械がアップライト掃除機です。この掃除機は立ったまま操作でき、カーペットの毛足に強力な吸引力を発揮します。ブラシとパワフルな吸引力の相乗効果で、カーペットに潜む砂やほこり、ペットの毛を確実に除去できます。アップライト掃除機には回転ブラシ付きと無しの2種類があり、カーペットの種類に合わせて使い分ける必要があるのです。

カーペットエクストラクター

カーペットの汚れを徹底的に除去するには、エクストラクターが欠かせません。このエクストラクターは、高圧の温水とカーペット洗浄剤を噴射し、同時に強力な吸引力でカーペットの奥底まで染み込んだ汚れを吸い取ります。プロ用のエクストラクターは重量があり、操作には熟練が求められるものの、カーペットを新品同様の状態に生まれ変わらせる力があります。

カーペット洗浄機

カーペット洗浄機は、従来の掃除機やエクストラクターでは落とせない頑固な汚れに特化した機械です。高圧の温水と特殊な洗浄剤の力で、油汚れや汚れ、シミなどを徹底的に分解、除去します。洗浄工程後は吸水機能でカーペットを完全に乾燥させ、汚れの残らない清潔な仕上がりを実現します。プロでも使用頻度の低い専門機ですが、シミ除去を徹底したい場合には欠かせない機械です。

蒸気清掃機

近年では蒸気清掃機を用いたカーペット清掃の需要も高まっています。この機械は高温の水蒸気を噴射し、熱とブラシの振動効果でカーペットに絡んだ頑固な汚れを浮かせて吸引します。化学物質を使わない環境に優しい清掃方法で、アレルギー対策にもなるのです。蒸気清掃機はほこりや菌の除去に適していますが、ペットの尿臭などの強い臭いには不向きな面もあります。

以上の4種類が主なカーペット清掃機械です。プロの業者ならカーペットの状態や汚れの種類に合わせて、最適な機械を使い分けています。単に最新機器を備えているだけでなく、各機械の長所短所を熟知し、使いこなす技術が何より大切なのです。

 

各機械を使用する際の注意点

各清掃用機械を使用する際の注意点として、以下があげられます。

アップライト掃除機の注意点

アップライト掃除機はカーペットの毛足を傷めないよう、適切な高さ調節が欠かせません。毛足が長いカーペットの場合は、ブラシが過剰な圧力をかけないよう注意が必要です。また、ブラシ部分に絡まった糸くずなどは、定期的に取り除くことが大切です。そうしないと、かえってカーペットを傷つけてしまう恐れがあります。最後に、フィルターの手入れを怠ると吸引力が落ち、清掃効果が半減してしまいます。

カーペットエクストラクターの注意点

エクストラクターは強力な吸引力を発揮しますが、その分、操作ミスに注意が必要です。とくに水量の調整は重要で、カーペットに過剰な水分を吹き付けると、カビの発生や室内の湿気の問題につながります。温水の設定温度も気をつけましょう。高すぎるとカーペットの傷みにつながるリスクがあり、低すぎると汚れが落ちにくくなります。適切な水量と温度設定は、経験を積んだプロでないと難しい作業です。

カーペット洗浄機の注意点

カーペット洗浄機は非常に高い圧力の水流を出すため、取り扱いを誤ると、カーペットを傷める可能性があります。付属のブラシは目的に応じて使い分ける必要があり、場合によっては装着を外さずに使うこともあります。また、シミや頑固な汚れ部分は、あまり強い力を加えすぎないように気をつけましょう。洗浄後は確実に残留水を取り除かないと、カビの発生の原因になり得ます。

蒸気清掃機の注意点

蒸気清掃機は取り扱いによっては非常に危険な機械になり得ます。高温の蒸気が肌に触れると火傷の恐れがあり、カーペットにも変色やダメージを与えかねません。使用する際は、十分な手袋やゴーグルなどの保護具を装着しましょう。カーペットの種類によっては、蒸気清掃に適さない場合もあり、事前の素材確認が不可欠です。また、温度設定を誤ると効果が出ず、無駄な時間とエネルギーを費やすことにもなります。

 

まとめ